常設展示/1階

1階フロアマップ

ギャラリー

1階案内

 1階には,岩石,鉱物,鉱石の標本を中心に展示しています。鉱業博物館の展示標本の大半にあたる,およそ2,100点がここにあります。手で触れることができる標本もたくさんあります。ゴツゴツした感触を確かめてみましょう。

中央ホール
 真中には,一等重力点があり,国土地理院によって重力測定が定期的におこなわれています。
 重力点の周りには,石炭,黄銅鉱,菱マンガン鉱,方鉛鉱,輝水鉛鉱などの大型標本が置かれています。正面の石炭塊は重さ1.4トンもあります。
中央ホール吹き抜け
 中央ホールは三階の天井まで吹き抜けになっています。ホールを囲む螺旋(らせん)階段はアンモナイトをイメージして造られたと言われています。

1階展示室

 展示の一部を紹介します。さあ,左手の入口から展示室に入り,右回りに見ていくことにしましょう。

萬次郎鉱、渡辺鉱、加納輝石
 共に著名な金属鉱床学者である第2代秋田大学学長の渡辺萬次郎と第4代学長の渡辺武男,そして日本列島の基盤岩類の研究で大きな足跡を残した加納博秋田大学名誉教授,秋田大学に縁の深い3人の研究者の業績をたたえ名付けられた鉱物です。

岩石標本

 岩石は,地殻やマントルを構成する固体物質で一種類以上の鉱物の集合体で,成因に基づいて火成岩類,変成岩類,堆積岩類に大分類されます。これらの岩石は,組成(化学組成と鉱物組成)と組織(鉱物の大きさ,形,配列のしかたなど)によって,さらに細かく分類され名前がつけられます。
 鉱業博物館には,約2,200 点の岩石標本が登録され,そのうち,1階と2階におよそ430点の岩石と岩石を構成する主要な鉱物(造岩鉱物)の標本が展示されています。

球状岩の展示
 構成鉱物が同心球状に配列した球状体を含む岩石で,多くは花こう岩などの深成岩です。球状体はピンポン玉サイズから拳大のものが多いようです。
 球状岩のコレクションは,前館長が長年にわたって集めたもので,このコーナーの目玉のひとつです。
サヌカイトの石琴
 四国の屋島に産する高マグネシア安山岩の一種で,斑晶に乏しく非常に緻密な組織をしています。叩くと金属のような澄んだ高い音がすることからカンカン石とも呼ばれています。

鉱物標本

 天然に産する物理的・化学的にほぼ均一で一定の性質をもつ無機物を鉱物といいます。非晶質の鉱物もありますが,結晶質のものがほとんどです。現在知られている鉱物種は4,000点近くあるようです。鉱業博物館では,登録されている約6,000点の鉱物標本のうち,約1,800 点の鉱物標本を鉱物の性質(色,形など),結晶系,化学組成などの分類体系ごとに展示しています。

黄銅鉱三角錐結晶
 秋田県宮田又鉱山産。荒川鉱山産の結晶も展示しています。
タングステン鉱
 京都府鐘打鉱山産
輝安鉱
 輝安鉱といえば,愛媛県市ノ川鉱山産の標本が有名ですが,これは兵庫県中瀬鉱山産です。鉱業博物館には,市ノ川鉱山産をはじめ,中瀬鉱山,大分県宇佐鉱山,中国産などの標本もあります。
緑柱石
 緑柱石は,ベリリウムとアルミを含むケイ酸塩鉱物です。透明度が高いものはアクアマリン(青緑色),エメラルド(緑色)モルガナイト(ピンク)などの宝石となります。これは,モザンビーク産の大型標本です(ラベル幅:13cm)。
市販機器第2号のEPMA(JEOL-5)
 岩石や鉱物の元素組成を分析する装置です。市販2号機として1968年に秋田大学鉱山学部に納入されて以来2000年に引退するまで33年間・7,300時間も岩石・鉱物・鉱床学の分野の研究に利用されてきたものです。
北投石
 北投石は,鉛を含んでいる重晶石で,微量ラジウムを含んでいるため放射性があります。
左の標本は台湾北投温泉産,右が秋田県玉川温泉産です。ラベル幅:13cm

 鉱業博物館では,ウラン鉱石をはじめとする放射性元素を含む鉱石や鉱物を約30種類約130点以上収蔵しており,その一部を展示していました。
 しかしながら,核原料物質の管理および環境安全の観点から,これらの標本の展示方法を含めた取り扱いについて検討する必要があると判断し,2007年1月より北投石4標本を除いて展示を中止しています。今後の展示の在り方に関して現在検討を進めています。

貴石・宝石のコーナー

須田標本
 彩り鮮やかな鉱物を集めたケースがあります。2005年に登録された須田標本です。海外鉱業研究会のOB会から寄贈されました。
秋田鉱専の校章とダイヤモンド
 秋田大学の前身である秋田鉱専の校章には,ダイヤモンドとハンマーがデザインされています。ダイヤモンドが小さくて見えにくいのはご容赦ください。

鉱石標本

 我々は,有用な元素を多く含んでいる”鉱石”を地下から掘り出して利用しています。鉱床(地下の鉱石が存在する場所)には様々な種類がありますが,秋田県北部の北鹿地方には大規模な黒鉱鉱床が発達しています。黒鉱鉱床は海底で起きた酸性ー中性火山活動の噴気堆積性鉱床で,多種の金属含む黒鉱と呼ばれる高品位の鉱石を産します。
 かつて秋田県は,北鹿地方を中心におよそ250もの金属鉱山をかかえ,大量の鉱石を産出していました。

マンガン鉱
 渡辺武男元学長から寄贈された層状マンガン鉱石。岩手県野田玉川産
黒鉱・黄鉱
 小坂鉱山産。黒鉱,黄鉱は,黒鉱鉱床の主要な産物で,銅,鉛,亜鉛,バリウムなどの金属を高濃度で含有しています。

これで,1階の展示室を一周しました。中央の螺旋階段を上がって2階の展示室に行きましょう。

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