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博物館について

 鉱業博物館は,地球と資源に関する様々な分野の資料や標本を扱う秋田大学大学院国際資源学研究科の附属施設です。秋田県は鉱産資源に恵まれ,古くから鉱山開発が進められてきた地域です。県内各地には黒鉱鉱床や鉱脈鉱床などの金属鉱床が多数存在します。また,日本海沿岸部は国内有数の油田地帯として知られています。これらの地下資源は, 長年にわたり採掘され日本の近代化や高度成長を支えてきました。
 鉱業博物館の沿革は,鉱山技術者養成のために1910年に設立された秋田鉱山専門学校の列品室にはじまります。その後,新制大学発足当時の鉱山博物館を経て,1961年に現在の鉱業博物館が建設されました。創立以来100年にわたって研究や学生教育のために収集された地質・鉱工業関係の資料は膨大な数にのぼります。
 鉱業博物館は,これらを後世に伝えるために適切な管理下で保存し,いつでも学術研究や教育に利用できるように整理を進めています。また,秋田大学の活動を地域社会にわかりやすく伝える役割も果たします。常時公開中の展示棟では,様々な色と形の鉱物・鉱石,珍しい岩石や化石を多数展示しているほか,資源開発の流れと鉱山技術について実機と精密模型でわかりやすく解説しています。また,期間限定の企画展・特別展や市民開放講座を通して,大学の最新の研究や幅広い学術分野の成果を紹介しています。
 私たち人間の営みは,地球からの恵みを享受することで維持されています。人類の歴史は,地下資源への依存度を高めていった歴史であるともいえます。そして近年、鉱物資源やエネルギー資源の消費は世界的に加速し,その安定的確保や有効利用への関心がかつてないほど高まっています。また,開発に伴う様々な問題にどのように対処していくのかは,私たちが将来にわたって取り組まなければならない大きな課題です。鉱業博物館の展示を通じて,私たちの暮らしの舞台である地球と大切なその恵みのことをより深く知り,人間活動と地球とのあるべき関係について考えるきっかけになれば幸いです。鉱業博物館にぜひ足をお運びください。

目的

 鉱業博物館は,鉱業に関する研究調査を行い,かつ,鉱業関係の博物館資料を収集し,保管し,及び展示して教育研究に資するとともに,鉱業の発展に寄与することを目的とする。

沿革

1910年
(明治43年)
秋田大学鉱山学部の前身である秋田鉱山専門学校が設立され、同時に鉱山の地質関係標本を主とした列品室を設立した。
その後逐次列品室を整理充実して本邦有数の標本室とした。
1941年
(昭和16年)
列品室の階上にあった物理実験室から出火し、列品室の全資料が焼失した。
1951年
(昭和26年)
新制大学発足とともに秋田県から設備充実費が寄付され、その一部を列品室復興費に充て、「鉱山博物館」として再開した。
1952年
(昭和27年)
文部省から国立大学付属施設「国立博物館相当施設」の指定を受けた。
1961年
(昭和36年)
鉱山学部創立50周年記念会の事業として、卒業生を中心に在学生・現職員・鉱工業界・地元自治体・篤志家などの協力により「鉱業博物館」を建設し9月30日に完工。
10月8日に公開した。
1965年
(昭和40年)
4月1日鉱業博物館の全施設が国に寄付され、鉱山学部附属の施設となった。
1994年
(平成6年)
秋田大学鉱山学部附属鉱業博物館創立30周年記念会の事業としてリフレッシュ事業を計画し、卒業生・現旧職員・鉱工業界・地元自治体・篤志家などの協力により、館内の展示物を整備・拡充した。
また、全面的な改修工事が竣工し、10月8日に新装オープンした。
1996年
(平成8年)
秋田大学鉱山学部成田裕一教授によって、約1万3千点の鉱業博物館の資料情報を電子化した資源データベースと当館のホームページが作成され, 翌年公開された。
1998年
(平成10年)
鉱山学部の名称が工学資源学部に変更されたことに伴い,工学資源学部附属に改称された。
2010年
(平成22年)
工学資源学部が大学院部局化に移行されたことに伴い,大学院工学資源学研究科附属に改称された。
2011年
(平成23年)
工学資源学部創立100周年記念会の事業として、卒業生・在学生・現職員・鉱工業界・地元自治体・篤志家などの協力により、鉱業博物館の整備・拡充が行わる。
創立100周年記念式典のオープニングセレモニーとして、10月1日リニューアルオープンする。
2014年
(平成26年)
秋田大学に国際資源学部が新設されたことに伴い,国際資源学部附属の施設となった。
2016年
(平成28年)
大学院設置に伴い,大学院国際資源学研究科附属に改称された。

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スタッフ

館 長(教授)  渡辺  寧
副館長(准教授) 西川  治
学芸員(技術長) 千田 恵吾

ボランティア

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